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2008年08月07日(雑記)
石畳に想うもの・・・
仕事場の近くにひっそりとたたずむ石畳。もともと
都電路線の敷石だったと伝わっているものです。
その石畳をみるにつけ、僕はある場所を思い出します。
ある場所とは東京都の町田市にある武相荘(ぶあいそう)
と呼ばれる民家です。
戦後日本復興の一立役者となった実業家白洲次郎と随筆家で
日本美術の研究者でもあった白洲正子の夫妻が生前暮らした
家が武相荘です。そこには僕の近所の石畳よりもはるかにスケール
の大きい石畳があったのを覚えています。
でも石畳は石畳。連想とは面白いものですね。そんなことを考えている
とき、ふと白洲正子が生前言っていた言葉を思い出しました。「日本文化
は無内容だ。」これは何も日本の文化に内容が無いことを言っているのでは
ありません。日本人はあるものを見ると、その背景の意味を探ったり、分析
したりはせず、素直にそのものを見た感想を頭に描くといった意味です。
僕が近所の石畳を見て、意味も無く、いわばこじつけで武相荘の石畳を
思い出したしまったことも、いってみれば無内容。でも、そんな素直な直感
から浮かび出た感動が今僕を武相荘を訪れたときの楽しいひと時の記憶
と結び付けてくれたのです。
石畳のおかげで、僕の頭は今や白洲正子でいっぱい。彼女の思想や人となりを
もっと知りたいと思っています。これも近所の石畳がくれた無内容でありながら
極めて尊い至福の時間。
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