一覧 -2008年09月
那須の山で魂の洗濯
様々な文化事業で名高い二期倶楽部が経営する那須のリゾート施設において、
様々な知的分野に関する造詣を深めるためのイベント「山のシューレ」が開催されました。
ガラス工芸、陶芸作りから文化論まで講演の分野は実に多彩。夜には素敵な音楽会
が催されるという盛りだくさんのイベントでした。
光栄なことに今回は僕も「テーブルの上の花文化」という講演を担当させていただきました。
それにしても、すばらしい施設です。リゾートとはいっても一つ一つの建物が周囲の自然
と完全に溶け合って、どれが人工物でどれが自然だかわからないほど!それにも増して
そこのスタッフの方々の優しさ、心遣いに胸をうたれました。周囲の美しい自然と同調して
いるかのような美しく心温まるサービスはあくまでさりげなく、かつ愛情が込められていたのです。
そんななか、講演の準備に追われていた僕の心はすっかりリラックスモードに誘われて
しまい、久方味わったことの無い心地よさに満たされていました。本当に自然って、
そして人間って素晴らしいですね。そんなことをあらためて思い直してみる機会を与え
られたような気がしています。
やっぱりサービスの本質は愛情なのですね。池にはまって一生懸命生きようともがいている
トンボを救ってくださった二期倶楽部の優しいスタッフの皆さんのことを僕は忘れることは
無いでしょう。
心優しい気持ちになれる二期倶楽部のインフォメーションはこちら!
http://www.nikiclub.jp/index_02.html
何を見上げるのか、百日紅・・・。
百日紅と書いてサルスベリ。サルもそのつるつるの樹皮に滑ってしまうようなので
この名がついたようです。気持ちのいい秋空を見上げてみると上品なピンクの花が
目に入ってきました。
中国を訪れたとき、庭園を華やかにしていたのがこの花でした。夏から秋にかけての
長い期間にわたって咲き続けるため百日紅と字を当てられたのだとか。中国南部原産
のこの花が日本にいつやってきたのかは定かではありませんが、遅くとも江戸時代
にはこの花が寺院の境内などに見られたようです。というわけで、中国に渡った修行僧
が持ち帰った花だったのかもしれません。
涼しい風が心地いい秋の風景をやんわり彩るサルスベリは大いに留学僧の胸をうち、
どうしてもこの木を持ち帰りたい衝動にからせたのではないでしょうか。中国生まれの
百日紅は、いま日本で何を見上げ、何を思うのでしょうか。
深紅のケイトウに心うばわれて
ケイトウが盛られたデザインを見ていると、どこまでも深く赤い
色の中にいっとき吸い込まれそうになっていた自分がいること
に気がつきました。何分か同じ場所に立ち尽くしてじっと見入って
しまったのです。
赤い色を見ると活動的になったり興奮したりするといいますが、不思議
とそんな感情はおこりませんでした。ケイトウの赤とひだが織り成す
陰影のコントラストはなにか不思議な奥行きを僕に感じさせてくれた
のです。それは奇妙なことに、なんだか安らぎにも似た感覚でした。
フラワーデザインの色の妙をとことん楽しめる時間がそこにはありました。
儀礼文化学会にて講演させていただきました。
日本に伝わる儀礼の研究を通して、日本人とはなにか、大切にすべきことは
どんなことなのかなどを解き明かそうと日夜活動を続ける儀礼文化学会から
お招きをいただき、いけばな研究家でいらっしゃる由水幸平先生をお相手に
「暮らしのなかの花」というテーマで講演ならびに座談会をさせていただきました。
こうしてあらためて日本のフラワーデザインのことについてお話をすると、これが
いかにいけばなをはじめとした日本の伝統文化から大きな影響を受けている
かがひしひしと伝わってきします。自然を敬うこと、また自然そのものを美しいと
心から感じること。数多く伝わる日本の儀礼もまさしくそんな純粋な思いを原点
としていたことが、たいへん感慨深くまた誇らしく思えるのでした。
フラワーデザインと日本文化との接点を大いに実感できた僕にとってはたいへん
貴重な時間。帰り道で目にした路地の豊かな緑さえひときわ美しくまた気品高く
見えました。古代の人々もこんなことを感じていたのですね。それが儀礼に結び
ついていったのですね。
たいへん意義のある儀礼文化学会についてはこちらをご覧ください。
http://www.girei.jp/
旭川にいってきました。
マミフラワーデザインスクール旭川指定教室谷口厚美クラスの作品展にお邪魔しました。
もしかしたら台風で飛行機が飛べないのかななんて思っていたのですが、運が味方して
くれたのでしょうか難儀なく飛ぶことができたのです。
今回のテーマは「HERE 植物からのメッセージ」。北海道の美しい秋の植物がふんだんに
つかわれていて、室内の展覧会というよりは野外展覧会のようなオープンで暖かな
雰囲気に会場は満ちていました。植物からのメッセージは、そんなあたたかさでした。
谷口講師をはじめ、会場には花を愛する関係者のかたがたがつきっきりでお客様の対応
にあたられていました。そんなおもてなしの甲斐あって、皆さんが楽しそうに作品に
見入っていらっしゃったのが印象的でした。
やっぱり来てよかった!心のこもった作品を見れて。いや、何よりも心のこもった花を
愛する人々と再会できたことがなによりもよかったのです。
谷口先生をはじめ、皆様本当にお疲れ様でした!
FLOWER STYLE FREE 秋色をあつめて
楽しいフラワーデザインのサロン、FLOWER STYLE FREE。今回は「秋色をあつめて」をテーマに
色とりどりの紙の箱の中にこれも色とりどりの花をアレンジして参加者の皆さんと楽しみました。
「箱と蓋の色が違ってもいいですよ」と促されて、思い切ってピンクの箱と紫の蓋をとり合わせる
ことに。ケイトウ、ヒマワリ、シンフォリカルポスなどを配していくうちに、なんだか寿司折みたいに
なってしまいました。すこし和風だと思うのですが、どうですか。そう思われますか。
「わあ、美味しそう」なんて参加者の方々にコメントをいただいて、ちょっと複雑な気分!でも
本当に没頭できて楽しい時間でした。
作品を作りの無我夢中の時間と、みんなと語らう楽しい時間との両方が楽しめる
FLOWER STYLE FREEにいよいよはまりそうです。
みなさんもFLOWER STYLE FREEにぜひ遊びにきてくださいね!
http://www.flowerstyle-free.net/#
考花学クラス、つぼにはまる!
花にまつわる文化を深く楽しく勉強する機会を持っていただこうと始めた考花学クラス。
二ヶ月に一度、奇数月の最終日曜日に集中クラスを開いています。二回分のテーマを
午前と午後にわけてお話ししています。
9月は、午前が「庭のはなし」、午後が「立花(りっか)のはなし」ということで、テーマ的
には非常にいいカップリングでした。日本人が大好きな庭園や代表的ないけばなの
かたちである立花。いずれも人が植物をどう感じているか、あるいは自然をどう見ている
かが顕著に反映されるものだからです。
庭は、風景を人の手で再現するもの。立花は、人が季節そのものを植物を駆使lして
器の中に再現するもの。そんなことで、両方とも花の文化を考えるうえで大いに参考
になるテーマでした。いってみれば、庭の文化に触れたうえで、立花のことがより考え
やすくなったのでした。すくなくとも、僕はそう感じています。
「立花ってなんだろう?」、「日本の庭って、西洋のそれとどう違うんだろう?」こんなことを
みんなで考える時間って、とっても楽しく尊いのです。
庭も立花も、人が植物の力を借りて人なりの美を表現することには違いなく、それをさらに
わかりやすくするためにつぼにはまった充実した一日を過ごすことができました!
考花学クラス、楽しく開講中です!
http://202.229.55.161/hana.php
