一覧 -2008年11月
タイ・ワン!
今年も台湾にいってきました。現地のフラワーデザインを学ぶ人々とお目にかかるためです。
飛行機で三時間半も飛べば、そこは南国の地。11月初旬というのに30度の真夏日です。
だけど、なんだか台北の街を歩きたくなりました。どこに行ってもそう思うのですが、とにかく
どこでもいいから小道を歩きたくなってしまうのです。そして台北はほんとに歩いていて面白い
街なのです。かいだことの無い香りが立ち込める屋台、豊富な南国のフルーツ、漢字でメニュー
が書かれているハンバーガーショップやドーナッツ店などなど、面白いものがいっぱい。
汗をかきかき、ふと空を見上げてみると故郷につながっている青空が僕をやさしく見守って
くれていて、いっそう足取りも軽やかになるのでした。
タイ・ワン・ツー!
台北の小道を歩いていると、なにやら奇妙なサインがいっぱい。日本語ではないのですが
漢字で書かれているので、だいたいの意味は想像できるわけですね。そこがまた楽しい!
麺、飯、そして紅茶とあるので食べ物やさんであることは間違いなし。小吃というのは現地
では軽食のこと。そして「多・多」とあるのはたくさん食べられるということなのでしょうか、
それとも多くの種類をとり揃えているということなのでしょうか?
ちなみに汽車とあったらそれはバイクのこと、便利商店とあったらそれはコンビニエンス
ストアのことだそうです。
考えているだけでも想像が広がる異国での楽しいひととき。
タイ・ワン・ツー・スリー!
台湾といえばやはりグルメ。およそ中国全土の代表的な料理がこの島で食べられます。
戦後、多くの料理人が大陸から台湾に新天地を求めてやってきたことに起因するのだとか。
どーんと出てきたのはイシモチという魚の蒸し煮で、野沢菜で覆い隠されています。台湾の
かたも野沢菜が大好きなんだとか。それにしてもこのコンビネーションの妙ににはびっくり
しました。あっさりしていて、とっても美味しいのです!また見た目もグリーンで心癒されます。
もう、そうとうご馳走になっているのですが箸をとめることができません。
台湾のみなさんは本当に友達と食卓を囲むのが大好き。楽しく、美味しく和やかなときを
過ごすのが台湾のマナー。そこに香りも香ばしい烏龍茶があれば、もう何もいりません。
タイ・ワン・ツー・スリー・フォー!
ニューヨークのメトロポリタン美術館、パリのルーブル美術館、サンクト・ぺテルブルクの
エルミタージュ美術館などとならび称されるのがこの故宮博物院です。四つあわせて
世界四大美術館と呼ばれているそうです。台湾が誇る中国芸術の殿堂です。
ここのコレクションの母体は、もともと北京の故宮にあったもの。それも代々の皇帝
が収集した逸品ぞろい。65万点もの美術品が動乱の戦火を潜り抜けて台北郊外に
安住の地を見出したのです。
古代の銅器、唐代以前までまでさかのぼる書、歴代の皇帝が愛した玉細工、宋代・
明代と隆盛を極めた陶磁器、細かいことこの上ない象牙細工などなど、選りすぐりの
逸品が所狭しと陳列されている様子は圧巻。
近年リニューアルされてさらに美しく見やすくなった世紀の美術館を台湾にいって
訪れない手はありません。
ビバ!びばい その一 花のおもてなし
北海道は美唄で開催される農業先端技術研究協会主催による
イベントにお招きをうけてマミフラワーデザインスクールの大坪靖枝講師
と現地入り。僕はクリスマスとお正月にまつわる花文化に関する講演を、
大坪講師はクリスマスとお正月のフラワーデザインを実際につくる
デモンストレーションを行いました。
地元付近にはマミフラワーデザインスクール空知指定教室の勝浦光子講師
がおられ、このたびなにかとお世話になりました。雪の中、右も左もわからない
私たちを温かく迎えてくださったうえ、講演会場の演台の横にお花を飾って
くださったのです。これを見た時どんなに元気が出たことか。本当にありがとう
ございました。
ビバ!びばい その二 郷愁あふれる素敵な会場
今回の講演・デモンストレーションの会場はアルテピアッツァ美唄
と呼ばれる施設の中にありました。ここはもともと炭鉱町で、そこに
あった小学校の敷地が整備されて公園になっています。そんなわけで
会場はかつての体育館。
昔の体育館の面影を残しながら重厚で温かみのある会場に僕と大坪
講師は大感動!ますますやる気がわいたのです。
雪の中、たくさんのかたがたが来てくださった講演で僕は、クリスマスの
由来やそこで使われる植物の意味、正月の本当の意味合いと花との
関係についてお話しさせていただきました。あっという間に時間が過ぎ、
もっとしゃべっていたいほど充実した気持ちでいっぱいでした。
アルテピアッツァ美唄、詳しくはこちら・・・
http://www.kan-yasuda.co.jp/arte.html
ビバ!びばい その三 芸術と郷土との融合
アルテピアッツァはもともと小学校の敷地だったわけで、木造の校舎が大切に
保存されていました。校舎の二階には地元出身の彫刻家、安田侃(やすだかん)氏
による作品が展示されていて、氏の郷土愛が伝わってくる美しい空間になって
いました。解説をしてくださった係りの方も美唄出身。一度は故郷を出て仕事を
しておられたそうですが、今はふるさと美唄に戻って郷土のために仕事をすることに
やりがいを感じているそうです。
校舎の一階には現役の幼稚園があり、毎日園児たちの元気な声が聞こえるとの
こと。幼稚園にも安田氏の彫刻作品があります。中でも感動したのが玄関の
中に入るとすぐ中央に作品があること。都会の幼稚園ならば「あぶないから」
という理由でおよそ彫刻が置かれない場所にあえて作品が置かれているのです。
安田氏は自分の彫刻と園児との生活がより一体化することを願ってここに彫刻を
置いたのだそうです。きっと園児たちにとって安田氏の彫刻は生涯忘れられない
ふるさとの一部になることでしょう。
ふるさとと自分の思いが一緒になること。とても大切なことですよね・・・。
ビバ!びばい その四 雪の中の温かい面々
今回のイベントは多くのかたがたの協力の上に成り立っています。
特に農業先端技術研究協会のかたがたには会場設定からスケジュール
運営、資材調達などなどひとからならぬご苦労をかけました。
写真右から三番目が泊功先生。農業先端技術研究協会の会長さんです。
マミフラワーデザインスクールとはもう古いお付き合いです。今回の
イベントは泊先生の発案によるものです。泊先生の左横が同協会の
辻さんです。連日雪の中、札幌から車を二時間も走らせて応援しに
駆けつけてくださいました。その左隣が渡辺さん。マミフラワーデザイン
スクールが提携している渡辺農園の主です。季節になると美しい
アマの花やルナリアの種をたくさん送ってくださいます。これからも
渡辺さんが手塩にかけて育てた野菜や花がデザインを引き立てて
くれるでしょう!その他のかたがたはお世話になったアルテピアッツァ
のかたがたです。
雪の中でも、こうした温かい人々との交流に心が熱くなりました。
ビバ!びばい その五 北国育ちのデザイナーがんばる
今回デモンストレーターとして美唄を訪れたマミフラワーデザインスクール
の大坪靖枝講師は北海道函館の出身です。そんなこともあって北海道
の雪の大地を見ながらのデモンストレーションには思いいれがあったと
思います。
今回彼女が披露した作品は三点。まず一点目はお正月飾りとしてのデザイン
で、タケ筒の中に白い花束が収納されるというもの。二点目は花づかいと
呼ばれる日本風の花束で、季節の花を綺麗な和紙に包んでおくるという
日本独自の風習を現代風に蘇らせたもの。三点目はスケールの大きな
クリスマスのデコレーションで、緑と赤がとても美しいものでした。来場された
みなさんからも大きな拍手をいただき、まずはほっと一安心。
北国育ちのフラワーデザイナーにとっても特に充実した仕事ができたのでは
と思います。
ビバ!びばい その六 北国よ、ありがとう
雪の朝の空気が好きです。まだ誰も足を踏み入れた
ことのない雪の大地を踏みしめるのが好きです。
もともと祖父母が住んでいた北海道。小さなころの
雪との思い出が鮮明に蘇ります。スキーもスノー
ボードも出来ないけれど、雪と会話するのは上手です。
今回の美唄のイベントを通してそんな雪との語らい方
を思い出しました。それも様々なかたがたの温かい
心と、誠意いっぱいのおもてなしがあったからです。
美唄のみなさま、本当にありがとうございました。遠路
お越しいただいた北海道のみなさま、本当にありがとう
ございました。そして北国よ、本当にありがとう。
僕よりもダンスするのが上手なニンジン
お世話になっている北海道は美唄の渡辺農園から
とどいたニンジンはダンスが上手。
運動音痴のぼくにはぜったいできないポージングを
決めて皆を魅了します。
そんなことを思わせてくれるほど、ユニークなかたち
のニンジンですが、悲しいことに市場ではこうした
かたちの野菜は好かれないんだとか。
人間も野菜もそれぞれの持ち味がもっと重視される
時代を迎えたいものですね。
