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2008年12月27日(雑記)
ポプリの香りのむこう側
甥っ子たちから素敵なプレゼントをもらいました。かぐわしい
ポプリの入った袋です。僕が花の文化を研究しているからか、
とても粋なプレゼントです。
ポプリ。乾燥した植物と香料をブレンドして、その香りを役立てる
という文化は古代エジプト時代にまでさかのぼります。遺体を
ミイラにするためにも効能を発揮したもよう。聖書の時代にも香しい
植物素材は大いに活躍したようで、キリストの誕生場面で乳香や
没薬(もつやく)などが訪れた賢者によってもたらされます。それだけ
よい香りが重要視されていたということです。中世ヨーロッパには
魔よけ、疫病よけとして発達し、16世紀以降、香水の原型として
さらなる研究が進みます。一種の薬品としてのみではなく、祭具
として用いられたことが興味深いですね。
香りのよい素材をドライにした植物に染み付かせることで長く香り
が楽しめるようになり、また様々な植物をブレンドさせることによって
独自の香りをかもし出すことが出来るようになったのでしょう。
まさに植物は美しさのみならず、香しさの宝庫なのですね。
甥っ子からもらったポプリ、ほなかなバニラの香りがしました。原産地
メキシコではマヤの人々によってチョコレートの風味付けに用いられ、
17世紀、イギリス女王エリザベス一世おかかえの薬剤師モーガンに
よって他の食べ物にも加えることが提案されました。
植物の魔法はいまでも、人間を魅了しつづけています。そんなことを
言っている僕も、今ポプリの魔法にあれこれ思いをはせているところ
なのです。
