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2009年05月24日(雑記)
香りを聞く
花と人との深い関係を探る考花学クラス、今日の午後のテーマは
「花の香り」でした。
思えば、日本人は他のユーラシアの国々の人々ほど花の香りに
こだわってきたわけではないのですが、植物の発する香りをしっかり
と文化の中にとり込んできたのですね。
そのよい例が香道の存在です。千年以上前に日本に香木が漂着
してからというもの、それに熱を加えることによって醸される香りが
作法にとり入れられ、室町時代にほぼその完成をみた芸道が香道
です。
いくつもの香木が発する素晴らしい香りを観賞する香道。しかし、
この芸道では「香りを嗅ぐ」のではなく「香りを聞く」と表現するのだそうです。
僕はこの表現のしかたが大好きです。たしかに香りをとりこむのは鼻
であり、嗅覚が関係しているのですが、一度感じられた香りは個人の
さまざまな感性の領域に広がっていきます。心を通じて五感や第六感
が結びついていることを考えると、あるはずのない「香りの音」が聴こえる
ほど感覚や意識が研ぎ澄まされることがあるのではないでしょうか。
香道は、香りを通して感じ方の領域を広げるための芸道なのだと教わり
ました。きっとフラワーデザインやいけばなも「いける」だけではなく、
聞いたり、味わったりできるかもしれませんね。
