一覧 -2009年10月
おもわず「なんか、いいなぁ」
秋も深まる今日この頃。
「今日は雨か・・・」なんて思って少ししんみりしていたら、
目の前にそのしんみりを吹き飛ばしてくれるものを発見。
でかいカボチャ。しかもそうとうのでかさ。そして目の覚める
ような朱色!このふくよかな威容に思わず「いいなぁ」と思って
しまうのは僕だけなのでしょうか。
喜んでカボチャを持ち上げ、重さや感触を確かめてみます。
ずっしりとしてはいるが、それほど重くは無いです。飾るのに
ちょうどいい重さ。
中がくりぬかれたランタン風のカボチャも面白いけど、やはり
素のままの姿が味があります。ランタン風になっていなくても
ハロウィンの雰囲気を感じてしまうところがかえっていいですね。
ヨーロッパでは蕪をランタンにしていたものが、アメリカにハロウィンの
風習が伝わっていつしかカボチャが珍重されたのだとか。たしかに
削りやすく、彫りやすい野菜なので納得です。
それにしても言い過ぎない、加工しすぎないよさってあると思うんです。
目や鼻や口が彫られていないぶん、想像力が湧くんです。
目があったらこんな目なんじゃないだろうか、口はこんなのが
お似合いだとか・・・。彫ってしまったら、それで決まりですもの
ね。それ以上の展開は望めないですものね。だから「いいなぁ」
とこの手付かずのカボチャを見て思ってしまうんです。
名月を二倍楽しみました
太古より月は人類にとって太陽と等しく神聖な存在でした。
月の光は夜道を照らしてくれ、私たちの祖先に安心を
もたらしてくれたのでしょう。また、そのシンプルな美しさ
といったら・・・。だから、豊作祈願の気持ちや感謝の念を
込めてお月見をするのでしょう。
今年の十三夜の名月は文字通り見事!
見つめているだけで思わずうっとりしてしまうほど。
ちなみに九月の名月が十五夜と呼ばれるもの。
この時期に合わせて、フラワーアーティスト川崎景太による
お月見をモチーフにした作品が東京は六本木ヒルズ展望台
に10月12日まで展示されています。
五万本のススキのあいだから花でできたお月様が姿をみせて
いる姿は圧巻。本当のお月様と花のお月様と二倍月見が楽しめます。
今宵、月の浪漫にこの身をひたらせてみるのも一興です。
イベントにつきましてはこちら・・・
http://www.roppongihills.com/jp/events/tcv_kangetsu2009.html
あなたはなせクリエーターなのですか?
さるトークサロンに参加し、インダストリアルデザイナーの和田智さんの
お話しを拝聴することができました。
和田さんは日本人として唯一ドイツの自動車メーカーの AUDI に11年間
専属デザイナーとして勤務され、数々のヒットカーデザインを生んだことで知らて
います。
穏やかな口調で言葉を選びながら和田さんはまず僕たちに次の疑問を提示します。
「あなたはなぜクリエーター(創造者)なのですか?」と。これは和田さんご自身が
つねに自らに問うことなのだそうです。僕自身、最近考えたことがあっただろうか
・・・。「なぜ、僕は学者そして教育者のはしくれなんだろう・・・」と。
数々の試練を乗り越え、自己実現をするために果敢にカーデザインに取り組んできた
和田さんは、次に「心のクオリティ」のことを重視せよと僕たちに語りかけます。
「ハイクオリティなものは必ずしも多くの人々を幸せにしない」と和田さんは言い切ります。
こうしたものは一部の人しか享受することができない高価なものになりがちだからです。
和田さんは「今こそ、心のクオリティが大切である」と力説します。「心から良いと思える
ものを楽しむ機会により多くの人が恵まれるべきである。」こんなふうに僕は勝手に
解釈しました。
さらに和田さんは「伝統の大切さ」を僕たちに説きます。「伝統を尊重しない根っこのない新しさは
脆弱なものに過ぎず、すぐに忘れ去られてしまう」と力説されたのです。ヨーロッパにはヨーロッパ
らしい、日本には日本らしい車のかたちがあるということなのでしょう。そしてそれは歴史という
素晴らしい遺産を大切にしたうえで創造することが可能になるのでしょう。
僕は和田さんが教えてくださった、こうした宝物のような考えの一つ一つを帰り道に
今自分のやっていることと照らし合わせて考えていました。「インダストリアルデザインも
フラワーデザインの研究と啓蒙もきっと人間のやっていることとして根底では変わらないんだ」
とようやく思えたとき、これから何をすべきなのかがおぼろげながら見えてきたように
思えました。
和田さん、ほんとうにありがとうございます。
花、魅せてくれました
「花の文化」の講義を担当させていただいている
日本フラワーデザイン専門学校のイベント「フラワーフェスタ」
が今年も開催されました。
去年に引き続き「花の魅力を魅せたい」ということで、タイトル
は「HANABI-花魅・輝く瞬間」です。
カーネーション、アンスリウム、バラ、ランを紹介する各チーム
に別れた学生諸君による熱の入ったプレゼンがステージ上で
繰り広げられました。

カーネーションチームはギリシャ神話を引用、アンスリウムチーム
は西から東へとこの花が愛でられていったことを解説、ランチーム
はオリジナル劇でこの花の希少価値を表現、バラチームは香りに
重点を置いたプレゼンと、各チーム個性豊かなショーを展開して
くれました。
ただ花の特性やデザインの工夫に思いを馳せるだけではなく、
その背景に浪漫を感じ、それを表現することの楽しさ、大切さを
あらためて教えてもらったような気がします。
最後にこの笑顔!

みんなのこの笑顔と元気が力強く持続するように、僕も二学期の
授業がんばります!
カレー晩餐会
インド旅行に同行した妻が現地での特訓の成果を披露してくれました。
ハイデラーバード在住の友人の奥さんとお母さん直伝のレシピです。
晩餐会、といっても二人だけですが。犬や猫にカレー食べさせるわけ
にはいきませんので。
南インド風チキンカレー
南インドのカレーの特徴はどろどろではなくさらっとしたところです。
主食であるインディカ米とよく馴染むようになっているようです。
うん、これは辛くてうまい。チキンにもほどよくスパイスがしみこんで
います。福神漬けにはちょっとあいません。
ライタ
福神漬けは合いませんがこれは合います。
これは言ってみればヨーグルトサラダ。甘くなく酸味があります辛いカレー
と少し混ぜて食べると美味。一気に口の中が爽やかになります。
日本のインド料理店ではあまりおいていません。おいてあったとしても
あまり薦めないようです。最初はなれない味なので。でも慣れたら
ほんとうにほしくなる。
このメニューは11月12日(木)に開催する「インド花文化講習会」
にて登場する予定です。お楽しみに!
ご興味のあるかたコメントいただければ、このイベントの詳細をお知らせします
ので、お気軽にぜひ。
クイーンズカップ終了
花にたずさわるいくつかの団体が垣根を越えて
参加した一大イベント、クイーンズカップが無事
終了しました。
個性的なフラワーデザイン作品の数々や活気に
満ちたデモンストレーションなどのイベントの数々
が充実したときをくれました。
関係者の皆様、とりわけ今回のイベントに際して
ご尽力いただきましたマミフラワーデザインスクールの
田鹿由美子先生、山口美知子先生、吉野千佳子先生
に熱く御礼申し上げます。先生がたのおかげで、花の
新たな地平が広がったのです。また果敢に作品作り
にとりくまれた出品者のみなさまには本当に頭が下がる
思いです。
そして、作品の総合第一位に輝いた川口指定教室
の久保田依子先生、本当におめでとうございます。
タンポポの種を素材にした作品にこだわってきた久保田
先生。受賞作もこの素材の美しさを活かしながら
丹念に作り上げられたものでした。
「こだわってきてよかったです」という受賞後の言葉が
実に印象的でした。
綺麗だと思ったもの、なにか心に響いたもの、脳裏から
なぜか離れないもの。そんな自分ならではの美のありかた
へのこだわりが多くの人々の心を動かしたんだと思います。
こだわりを持つって簡単なようで難しい。この世は妥協の
産物だという意見もあります。でも綺麗だと思うもの、
善いと信じるものに対するこだわりは持ち続けていきたい。
クイーンズカップに参加されたかたがたのこだわりは、
僕のこだわりたい気持ちに一筋の光をあててくれたのです。
花束に込められた思い
先般、横浜で開催されたフラワーデザインの祭典
クィーンズカップでマミフラワーデザインスクールの
登録講師である斉藤洋子さんが花束部門で高く
評価され、観衆の前で花束作りを披露されました。
なるべく植物素材だけで花束を作ることを心がけた
斉藤さんはステージの上でも堂々と実演をこなされ
ました。時間終了ぎりぎり前まで周囲に落ちた植物
のかけらを拾いあつめてその場を清められていた
斉藤さんの真摯な姿勢に自然に対する敬意と花束
に込められた思いをうかがい知ることができました。
とっても素敵でしたよ、斉藤さん。
花嫁衣裳をまとい斉藤さんの花束を持っているのは
今回モデルをつとめた登録講師の渡邊柴織さんです。
みなさま、ほんとうにお疲れ様でした!
